Alleppo, Syria
 
今はジョージ・W・ブッシュ曰くの「悪の枢軸」、シリアにいます!
 
「悪の枢軸」とは言われてますが、、、
とんでもない!シリアは今まで訪れた国の中でも最も印象深くてインスピレーションを与えてくれる様なステキな国でした!!!
 
シリアの第一印象はヨルダンと似た感じ。近代的でなかなか清潔で人々は親切。ただ、街中至る所に飾られているアブドゥラ王の写真がアサド大統領の写真に入れ替わったと言う感じ。でも、ダマスカスを訪ねてみて、シリアはもっとその長い歴史から形成されたユニークで強力な文化があるなぁ〜と実感。ダマスカスは世界の中でも最も古く継続的に人が住み続けている都市で、一旦街に入るとすぐにそれが感じられる。エジプト人、アッシリア人、ペルシャ人、ギリシャ人、ローマ人、ウマイヤード人、モンゴル人、、、皆一度はここにいて何かを残していっている。
 
そのダマスカスで巨大で歴史的なスーク(市場)を彷徨い歩いてみました〜。
とある通りはスパイスで、ある通りはアクセサリーで、またある通りは布やレースで溢れ、とっても活気的。そして、ちょっと歩くたびにローマの遺跡や美しいモスクに遭遇。そして、ダマスカスの旧市街のど真ん中にあるウマイヤード・モスクで初めてのリアル・イスラム体験。まず、チケット売り場でネズミ色のローブを手渡される。そのローブ+エチオピアでゲットしたスカーフを頭に巻いて女性側の入り口からモスク内部へ。モスクはビザンチン王朝時代に大聖堂だった建物をイスラム教モスクに改築したというユニークな代物。キリスト教の要素とイスラム教の要素を両方兼ね備えた建築はなかなか見応えがあった。
 
他にもシーア派のモスクを訪問。(ウマイヤード・モスクはスンニ派)
イスラム教という宗教がどのように人々の日常生活に結びついているのかこの眼で見ることができて本当に嬉しく思った。モスクはキリスト教の教会、大聖堂や仏教のお寺と違って厳粛な感じがそれほど強くなく活気的。家族でモスクに来てモスク内を子供達が走り回っていたり、寝転んでいる人がいたり、座ってリラックスしている人がいたり、、、あと、女性達がお祈りをしている現場を見たのも初めて 。(公共の場で目撃するのはとっても稀)イスラム教は他の宗教に比べてまだまだ「 生きた宗教」で、完全に人々の生活の一部なんだなぁ〜と改めて感じた。
 
中東に足を踏み入れてこれらの事物に触れることができて本当に本当に良かったと思う。 百聞は一見にしかず。特に今の時代、世界情勢を考慮すると、本当の中東とはどんな所なのかを知ることはとっても重要なことだと思う。私の見た中東はニュースや新聞から今まで受け続けて来た印象とまったくかけはなれたものだった。「攻撃的」だったり「視野が狭い」というイメージは、この大きな宗教の中でもほんのわずか一部の人々なのだということを忘れてはならない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
写真:
上:キリスト教・イスラム教の要素を併せ持つウマイヤード・モスク内部
中:ウマイヤード・モスク広場
下:良きモスリムに見えるかな???
Monday, July 14, 2008